Keep Upgrading Myself!!!

多くの人達と様々な経験をシェアすることによって互いに成長し続けていきたいと思い、ブログを始めました! 遅筆ですが、ときどき読みに来て頂けると嬉しいです。

「グローバルな働き方を考える」 中国・上海出身のバイオ系研究者 顧暁雨(仮名)さんの場合

f:id:TakeharaMasahiko:20210117220742j:plain

はじめに

社会のグローバル化が進み、海外で働いたり同僚が外国人であったりすることが当たり前になりつつあります。一方、海外に一度も行ったことがない日本人も多くいます。
日本で働いている外国人のインタビューを読むことで、読者の方々が世界をより身近に感じ、自分の働き方に対して新たな気づきを得ることができれば幸いです。

 

今回のゲスト

f:id:TakeharaMasahiko:20210117220835p:plain

顧暁雨(仮名)さん
中国・上海出身。日本留学を経て、2017年より病気の診断キットの開発に携わる。折り紙サークルや旅行サークルに所属し、プライベートでも日本の生活をエンジョイ中。

 

日本留学のきっかけは、オリンピックを観戦したかったから!?

f:id:TakeharaMasahiko:20210117221219p:plain

―日本に留学、そして就職しようと思ったきっかけは何ですか?

友達から日本語の勉強に誘われたことをきっかけに、日本語を学びはじめました。私が運転免許の講習に友達を誘ったら、逆に日本語の勉強に誘われてしまって。

勉強を始めると結果が欲しくなる質で、日本語能力試験を本格的に勉強しみたり、試験に合格したらせっかくなので日本に留学したいと思うようになったりしました。
自分の専攻はバイオ系なので、当時iPS細胞がとても話題になっていたのも日本への留学を決めた理由の一つです。
ちなみに友達はただの暇つぶしで日本語を始めたようで、途中で離脱してしまいました(笑)。

日本で働くことを決めた理由は二つあります。
一つ目は親から離れて自分の能力でどこまでいけるかを試したいと思ったことです。中国の就活は学生の能力よりも親の人柄の方が大事だと言われています。今では人間関係の大切さも少し分かってきましたが、その時はそういうのが大嫌いでした。

二つ目は、東京オリンピックのボランティアに携わりたいと思ったからです。ボランティア活動は私の趣味でもあり……。実は仕事とはあまり関係のない、こちらの理由が真の理由だったりします(笑)。

 

問題提議をして会社と揉めたことも!?

f:id:TakeharaMasahiko:20210117221456p:plain

―中国ではあり得ないと思った日本の会社のルールはありますか?

福利厚生制度の一つに対象者があいまいなものがありました。私は制度を受けられるかどうか微妙な立場だったのですが、問題提議する意味も込めて制度の利用を申請し、会社と揉めてしまったことがあります。

アメリカ人や中国人からすれば、「ルールに書かれてなかったら、やってもいい」というふうに考えます。実際法律とかもこのような解釈をするのが普通です。ただ日本は違います。日本では『常識』というものが存在していて、『常識』に反することをする人はおかしいと思われてしまう風潮がありますね。

 

日本人は匠の精神を持った職人さんのような人達と思っていたが・・・・・・。

―日本で働きだした前と後で日本人のイメージは変わりましたか?

小さい頃、日本に行きたいと思ったきっかけの一つはジブリの映画を見たことでした。どんな社会環境にいる人が作った映画なんだろう……。「きっと、生活に困らずに余裕のある環境なんじゃないか?」「匠精神があって、決めた道に沿って一筋に頑張れる人なんじゃないか?」と、思っていました。

今だと、確かに職人さん達にはそういう面もありますが、普通は生活のために一生懸命働いている人が多いことが分かりました。あと、専業主婦希望の女性が多いことに驚きました。中国だと、富裕層以外は基本的に共働きが多いので。主婦もある意味職業と思えばスッキリしますが……。

 

できればずっと日本にいたい。

f:id:TakeharaMasahiko:20210117221817p:plain

―今後の展望について聞かせて下さい。

流石に今の私には何も言えないですが、ただ私はかなりの気分屋なので勢いで物事を進めることが多いですね。どうしても無視できない目障りなことができてしまったら、中国に帰る可能性もありますが、できれば日本でずっと暮らしたいと考えています。

 

インタビューを終えて。

一緒に運転免許証を取りに行こうと誘った友達から逆に日本語の勉強に誘われるという、思わぬきっかけから日本に関わることになった顧暁雨さん。まわりに流されているように見えながら、自分の軸をしっかりと持って、時には多少の揉めごとも辞さない強さも感じました。

本人は気分屋とおっしゃっていましたが、自分の直感を信じて行動してきたことの積み重ねが今のご活躍につながっているのだと思います。

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございます! では、また!!