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多くの人達と様々な経験をシェアすることによって互いに成長し続けていきたいと思い、ブログを始めました! 遅筆ですが、ときどき読みに来て頂けると嬉しいです。

臆病な冒険家の高山病対策。

ウマワカ渓谷、ナスカの地上絵、マチュ・ピチュ、クスコ、チチカカ湖、ウユニ塩湖。南米には日本人に人気の絶景が多い。しかし、その多くが富士山(標高3776m)並みに標高の高い所に存在していることをご存じだろうか?

 

・クスコ(ペルー)

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                               クスコ - Wikipedia

インカ帝国の首都。標高3400m。マチュ・ピチュからさらに約1km高い場所にある。国際空港もあり、首都ではないが現在もペルー有数の都市として栄えている。

 

チチカカ湖(ペルー・ボリビア

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                             チチカカ湖 - Wikipedia

ペルーとボリビアの国境にある淡水湖。標高3810m。希少な古代湖。ウル族がトトラと呼ばれる葦を多数重ね合わせた浮島を作り、暮らしている。

 

・ウユニ塩湖(ボリビア

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                              ウユニ - Wikipedia 

年末に訪れる予定!鏡張りで超有名。日本人に人気で、書店にはウユニ塩湖専門の書籍が多数並んでいる。標高3700m。2012年に空港ができたので、アクセスが楽になった。また、スマホ電気自動車のバッテリーであるリチウムイオン電池の原料、リチウムが豊富に埋蔵されており、絶景以外でも注目を集めている。

 

標高が高いことの何が問題なのかって?そうです。あれですよ、あれ。高山病!!

高山病は低酸素状態に置かれたときに発症する症候群。標高が高くなると、気圧が下がる。それに伴い酸素分圧も低下する。普段通りに呼吸しても取り込める酸素の量が少ないので、血中酸素濃度が低下し、体に様々な不調をきたす。主な症状は頭痛、めまいや吐き気。重症の場合は高地脳浮腫や高地肺水腫を起こし、死に至ることもある。

恐ろしい。死んじゃうんですよ。怖いですよね!?

ではどう予防するか?

まず、ダイアモックスという予防薬がある。血管を拡張し、血流を良くすることで低酸素状態を改善する。ただ、薬局で普通に買えるわけではなく医師の処方が必要。また、高山病薬として処方する場合は保険がきかない。

もう一つ、個人的に一番効果的だと思うのが、高地順応。いきなり高地に行かず、徐々に体を慣らしていく方法。ウユニ塩湖に行くことを想定した場合、一般的に2パターン考えられる※1、2。1つ目が標高が比較的低いラパス南部で数日宿泊する方法。2つ目がボリビア憲法上の首都であるスクレに移動する方法。標高が2750mなので、高地順応に適している。スクレからは銀山のあったポトシを抜けてウユニに向かう。ただ、僕にそんな余裕は無い。なぜなら、今回の旅行は「10日間の休みでいく弾丸世界一周旅行!」だから。ちなみにスケジュールは以下の通り。

 

12/27 成田→ヒューストン乗り継ぎ→リマ

12/28 リマ→ラパス乗り継ぎ→ウユニ

12/29 ウユニ塩湖ツアー

12/30 ウユニ→ラパス乗り継ぎ→リマ

リマ観光

リマ発→

12/31 →ニューヨーク着

(できればタイムズスクエアでカウントダウン)

1/1 ニューヨーク発→

1/2 →フランクフルト乗り継ぎ→マルタ

1/3 マルタ (できればスキューバダイビング)

1/4 マルタ→フランクフルト乗り継ぎ→

1/5 →羽田

 

というわけで、低酸素トレーニングができる施設が近所にないか調べてみたところ、銀座に発見※3。速攻で、予約して行ってみた。

受け付けを済ますと、すぐに低酸素ルームに案内される。ウォーキングマシンが2台置いてあって、思ったより狭い…。気圧は富士山の頂上と同等ぐらいに調節されているらしい。早速ウォーキングマシンで運動かなと思いきや、まずは体を慣らすために30分間安静にするとのこと。本を読んだり、音楽聞いたりするのはOK。休憩しながら、5分おきに血中の飽和酸素濃度(SpO2)と心拍数(PULSE)を記録する。クリップみたいな機械に指を挟むことで簡単に測ることができる。SpO2が60を下回ったり、PULSEが150を超えたりすると高山病の危険が出てくるので、すぐに退室しなければならない。

30分後、次はウォーキングマシンを使ってゆっくり15分間歩く。先ほどと同様に5分おきにSpO2とPULSEを測る。安静時に比べて明らかにSpO2が下がり、PULSEが上昇したが、なんとか1セット目が終了。

次にインストラクターさんが呼吸法をアドヴァイス。まずしっかり吐くことを意識する。それができれば、吸う方は自動的にできるようになるらしい。あと、自分がやりやすい呼吸のやり方をみつけること。今回のインストラクターさんは2回鼻から吸って、1回口から吐くのがやりやすいとのこと。

2セット目の15分は呼吸を意識して歩く。まずはインストラクターさんに倣って2回鼻から吸って、1回口から吐いてみる。なんだかちょっと息苦しい…。SpO2とPULSEを確認してみると、1セット目よりも悪い結果に!この方法は僕にはあってないみたい。色々試してみた結果、3回鼻から吸って、1回口からゆっくり吐くのが一番楽だった。SpO2とPULSEの数値も改善した。

 

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                   今回の結果。次回も頑張ろう!!

 

最後に高酸素ルームで10分程休憩して終了。5回分の回数券を買ったので、あと4回は利用できる。次回以降は運動強度を徐々に上げていくらしい。高山病にならずに旅行を楽しむために頑張ろう!

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございましたm(_ _)m。では、また!!

 

※1ボリビアツアー、ボリビア旅行、ボリビアへの自由旅行ならユーラシア旅行社

料金はちょっと高いけど、プランがしっかりしているイメージ。スタッフがウユニ塩湖を何度も訪問し、乾季でも水が干上がりにくい秘密のスポットをみつけたらしい。

 

※2ウユニ塩湖とチチカカ湖(ボリビア)|西遊旅行の添乗員同行ツアー(131号)

ブータン旅行のパイオニアブータンへ行くときはお世話になろうと思っている。

 

※3銀座 好日山荘

https://www.kojitusanso.jp/shop/kanto/ginza/

ボルダリングジムも併設。