Keep Upgrading Myself!!!

多くの人達と様々な経験をシェアすることによって互いに成長し続けていきたいと思い、ブログを始めました! 遅筆ですが、ときどき読みに来て頂けると嬉しいです。

世界史の次は地理!?

 みなさん、こんばんは! 今回はHIS旅カレッジ主催の「地理で旅が100倍楽しくなる講義!」に参加した時の話です。正直地理はあまり好きな科目ではなかったので迷ったのですが、意を決して参加してきました。
 ちなみにHIS旅カレッジは代ゼミ世界史講師の佐藤幸夫先生を招いて「世界史で旅が100倍楽しくなる講義!」をすでに何回か開催しており、僕も参加したことがあります。今回はそれの地理版と言えそうです。講師は佐藤先生と同様に代ゼミで地理を教えている宮路秀作先生。宮路先生は代ゼミ卒業生を連れて海外へ行くこともあるそうで、その点も佐藤先生と同じですね。卒業後も関係性が続いてるっていいですよね。僕が浪人時代にお世話になっていた大阪北予備校※1にはそんな先生いなかったなぁ・・・・・・。

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会場となった代ゼミ本校からの眺め。新宿のビル群が見えます。夜景が綺麗そう。

 さて、例によって講座に参加して印象に残った話をいくつか紹介していきます。まずは宮路先生のお気に入り、パラオについて。パラオは年間降水量が3800 mmもあります。日本が約1700 mmなので、なんと倍以上ですね! 鉄、アルミ、チタンは雨に流されず土中に残るので、パラオの土壌は赤土になるそうです。そう言えば、パラオのジャングルトレッキングに参加した時にガイドさんが「パラオの土は鉄が多いので赤土なんです」と説明してくれていたのを思い出しました。その時は「ふ~ん、そうなんだ」程度の感想しか持っていませんでしたが、地理の知識があると同じ景色を見ても感動の度合いが大きく変わりそうですね!

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ジャングルトレッキングの道中。確かに赤土ですね。

 続きまして、ドイツについて。ドイツの食事と言えば何をイメージしますか? 「ソーセージ、ポテトをつまみにビール!」と考えた方が多いと思います。今回の講座ではドイツの食文化決定づけた二人の王様を紹介してくれました。
 一人目はヴィルヘルム4世。彼は1516年4月23日に「ビール純粋令」を発令します。ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とするとした法律です。もう一人はフリードリヒ2世で、彼はじゃがいも命令を出しました。
 これらの政策の目的の1つは食料の確保です。ドイツは自然環境が厳しく農業ができない時期があります。貴重な小麦をビールに使わせないために「ビール純粋令」が出されたそうです。さらに、ドイツの北部は土地が氷河に侵食されていて(氷食地)、地力も弱いので、そのような土壌でも育つじゃがいもの栽培が奨励されました。また、じゃがいものカスは豚の飼料になります。

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ドイツのフライドポテト。アプリコットソースをつけて頂きます。 ミュンヘンのクリスマスマーケットにて。

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ドイツと言えばやっぱりビール!

 ここまでの話を読んで、「ヴィルヘルム4世やフリードリヒ2世って地理ではなくて、世界史の話なんじゃないの?」って思った方もいらっしゃるかもしれません。宮路先生曰く、「地理と歴史は車の両輪のようなもの」とのこと。各時代の地理の積み重ねが歴史であり、地理を知らないと歴史は理解できないし、歴史を知らないと地理は理解できないそうです。しかし、現在の日本の教育は歴史偏重になっていることが残念だともおっしゃっていました。僕も改めて地理をきちんと勉強してみようかなぁ・・・・・・。

※1 略称キタヨビ。「関西にめっちゃ強い」がキャッチコピーでした。「大晦日ラソン自習室」も有名で、僕も元旦午前0時まで自習して終夜運転の阪急で帰った記憶があります。2006年に廃校となり、跡地にはマンションが建っています。時代の流れを感じますね・・・・・・。

マルタの食の魅力再発見!

 みなさん、こんばんは! 突然ですが、マルタっていいですよね。僕もこれまでに2回行ったことがあります。また行きたいなぁと思っても、今のご時世なかなか難しいのが現実・・・・・・。そんななか、「在日マルタ大使館オープン記念トークイベント!」が開催されるという情報をget! 早速申し込んで、参加してきました。イベントでは様々なマルタの食べ物が提供されたので、今回の記事ではまだ日本であまり知られていないマルタの食についてご紹介したいと思います!

 

 本題に入る前に在日マルタ大使館について少しだけ。在日マルタ大使館は2020年9月28日に虎ノ門でオープンしました。なんとオープンするまでに7年もかかったそうです。今の駐日大使はアンドレ・スピテリさん。日本語がとても上手でイベントでは特別ゲストとしてマルタの魅力をたくさん話して下さいました。在日マルタ大使館にはFacebook※1ページがありますので、興味ある方はフォローしてみて下さい。

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優しそうなアンドレ・スピテリ駐日大使。

 では、お待ちかねのマルタの食べ物紹介。まずはウェルカムドリンクとして頂いたキニー(Kinnie)。味は柑橘系の苦みが効いたコーラと言った印象。マルタの国民的炭酸飲料だそうです。日本では「地中海マルタの専門ショップ マルタテイスト」のホームページから購入可能です※2

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慣れれば、おいしいかも。

 続きまして、新橋にあるレストランマルタ※3のシェフが提供してくれたマルタの軽食!

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①ベイクドライス、②ビギッラ&サンドライトマト、③ポテト&マルタソーセージのグリル、④ツナ&アンチョビinオリーブ、⑤カンノーラ。

 色とりどりでどれもおいしそうですね。ビギッラとはそら豆のペーストのこと。②と④は大使のお気に入りだそうです。また、マルタソーセージは輸入が非常に難しいらしく、今回はシェフが手作りしてくれました。⑤のカンノーラはイタリアのデザートですが、マルタでも大人気とのことです。個人的にはこのカンノーラが特においしく感じました。上品な甘さと柑橘系の爽やかな香りがマッチしていて5、6本は軽く食べられますね。

料理を提供してくれた新橋のマルタレストラン、僕も何回か行ったことがあるのですが、雰囲気も良くてお気に入りです。最近は少し有名になってきて混んでる時があるので、事前に予約しておくのがおすすめ。

 最後にお土産に頂いたマルタのスナック菓子を紹介します。

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左がガレッティ(Galletti)、右がテイスティーズ(Tastees)

 これら2つは現在日本では通常手に入らないもので、主催者の方々が今回のイベントのために頑張って調達してくれたそうです。感謝!

 ガレッティの味は5種類あって、僕に回ってきたのは残念ながらプレーン。味のしないクラッカーのようでした。

 テイスティーズは50年以上の歴史がある人気のライススナックで、揚げずに焼いて作っているのでヘルシー。大使曰く、マルタ人が海外で懐かしくなるのはこのテイスティーズとキニーなんですって。

 さて、長々と書いてきましたが、実は僕2回もマルタに行っておきながら、今回紹介した食べ物を現地で食べたことがなかったんですよねww。まさにマルタの食の魅力再発見って感じでした! 今度マルタに行ったら、探してみますね。あ~、またマルタに行きたくなってきちゃったなぁ。

 

※1 在日マルタ大使館のFacebook

https://www.facebook.com/MaltaEmbassyTokyo

※2 マルタテイスト

maltaste.com

※3 レストランマルタ

maltarestaurant.jp

続 本屋さんのライティング・ゼミに参加して課題を投稿したら、ボロカスにダメ出しされた話

みなさん、こんにちは! 前回に引き続き、ライティング・ゼミの話です。実は課題を提出する機会は2回あって、今回は2回目の記事をお見せします! 前回よりも成長しているのか必見ですよ(笑)。
あ、その前にもうちょっとだけ「湘南天狼院」の紹介をしますね。前回、ゼミも開催する本屋さんと書きましたが、カフェも併設されているんです。しかもwifi無料でソファ席にはコンセントまであり、パソコンを持って来ればテレワークができます。カフェメニューも凝ったものが多くて、僕は「元彼が好きだったバターチキンカレー」を頂きました。元彼が好きになるのも納得の味。家から近かったら通うのになぁ・・・・・・。

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カレー、おいしかった! 店内にはレシピ誕生秘話が記された小冊子も。

では、お待ちかね(?)の記事です。今回もガッツリダメ出しされました(>_<)。

 

タイトル:テーマパークに行く気分でアフリカへ
記事:武原真彦(ライティング・ゼミ in湘南)

 

友人に突然「一緒にアフリカ旅行へ行かない?」と聞かれたら、なんて答えますか?たいていの人が「え? 無理だよ」と返事すると思います。ヨーロッパやアメリカならまだしも、アフリカってなんだかあぶなそう。そういうイメージを持たれがちです。しかし、実際には決して治安が悪い都市ばかりではありません。きちんと準備しておけば問題なく旅行を楽しむことが可能です。

これまで何度も友人達をアフリカ旅行へ誘ってきましたが、一緒に来てくれた人はいませんでした(僕がみんなから嫌われているわけではないと信じたい)。もう少し、アフリカ旅行に対するハードルが下がって欲しいと感じています。
そこで、本記事では少しでもアフリカを身近に感じてもらうために、大阪出身の僕が毎年多くの人々が訪れるUSJになぞらえてアフリカを紹介します!

 

1.盛大なパレードを楽しもう! inエスワティニ
USJの魅力の1つに盛大なパレードがありますよね! クルー、ゲスト関係なくびしょ濡れになるウォーターパレードやゾンビが間近で脅かしてくるハロウィーンのパレード等、ゲスト参加型のものが多いのも特徴かと思います。
そんなUSJのパレードに負けないくらい熱いのが、毎年9月上旬ごろにエスワティニで行われるリードダンス。エスワティニは南アフリカ共和国モザンビークの間にある四国ぐらいの大きさの国で、アフリカ最後の古王国と呼ばれています。リードダンスは葦(リード)を国王の母親に捧げるお祭りで、数万人の処女達が上半身裸の伝統的な衣装を着てダンスを踊りながら行進します。国王が自分のお嫁さんを選ぶためのお祭りだと誤解され、国際社会からの批判を受けることもありました。しかし、本来は女性であることの素晴らしさや喜びをアピールするお祭りで、女性達はお祭りに参加できることをとても誇りに思っているそうです。
USJのように飛び入り参加はできませんが、お祭り開始前に参加者の女性達と写真を撮ることができます。もちろん勝手に撮影するのはマナー違反です。きちんと許可を取ってからにしましょう。

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リードダンスの会場。本番の様子は自粛します。

 

2.銃を持った兵士と一緒にドライブ in ソマリランド
USJのアトラクションではクルー達が映画の登場人物さながらの演技で我々ゲストを盛り上げてくれますが、なんとソマリランドではフィクションでは無いリアルの兵士とドライブすることができます!
ソマリランドとは、世界最恐国とも言われるソマリアの北部に位置する自称独立国。国際社会に認められたいがため、安全面には非常に気を使っています。そのためなのか、国際空港のある首都ハルゲイサ以外へ行くためには護衛の兵士が必要です。
オススメの行き先は、保存状態の良い壁画があるラース・ゲール。紀元前5000年頃のものだと言われています。壁画は間近に見ることができ、様々な動物が描かれています。現在ソマリランドにはいないキリンと思われる絵があり、とても興味深いです。
兵士とドライブし、洞窟壁画で古代に思いを馳せる。自分が映画の主人公になったみたいで、冒険心がくすぐられませんか?

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ラース・ゲールの壁画。牛さん達。

 

3.コーヒーセレモニーでちょっと休憩 in エチオピア
パレードやアトラクションに疲れたら、コーヒーでも飲んで休憩したくなりますよね?もしエチオピアを訪れる機会があれば、ぜひ試して頂きたいのがコーヒーセレモニーです。
エチオピアはコーヒー発祥の地と言われており、コーヒーセレモニーはコーヒーを飲むことを儀式化したもの。生のコーヒー豆を煎って、すりつぶし、火にかけて煮立たせます。お香も一緒に焚いていて、終始良い香りが立ちこめています。徐々にコーヒーの香ばしい香りと混ざってくるのも面白いですね。コーヒーができあがるまでには少し時間がかかりますが、その間はお茶請けポップコーン等を食べながらおしゃべりをして待ちます。とてもゆったりとした贅沢な時間です。日本の茶道に通ずるものが有るように感じました。そう言えば、茶道の英訳はティーセレモニーですね!

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コーヒーセレモニーに使う道具達。

 

4.巨大ショッピングモールでお買い物 in 南アフリカ共和国
USJではショッピングも楽しみの1つ。至る所にお店があるので、お土産選びに迷ってしまいます。アフリカで安全にショッピングを楽しみたいのなら、南アフリカ共和国ヨハネスブルグにあるネルソンマンデラスクエアはいかがでしょうか?
ヨハネスブルグは治安がとても悪いことで有名ですが、マンデラスクエアのあるサントン地区の治安は問題ありません。巨大なマンデラ像が目を引くショッピングモールです。スーパー、本屋、服屋、アフリカらしい小物が充実した雑貨屋等なんでもあり、長時間居ても飽きません。レストランもたくさんあるので、食事の心配も無し。
ちなみに僕のオススメのお土産はアマルーラというお酒。ゾウの大好物、マルーラの実を使ったクリームリキュールで甘くてとても飲みやすいです。コーヒーと混ぜたり、アイスにかけたりしてもおいしいですよ。

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マンデラ像。撮影スポットになっています。

 

なんだかアフリカって楽しそうな気がしてきませんか? そう思った方は、最低限の安全には気を配りつつも、是非アフリカに旅立ってみて下さい。きっと今まで持っていた印象が変わると思います。

 

この記事に対するフィードバックは以下の通りです。

 

・コンテンツとして弱い。

・読んでもアフリカに「身近さ」を感じない。

・時間、距離、金銭面のフォローがない。

 

今回もかなり辛辣(笑)。まだまだ精進が足りないってことですね・・・・・・。

本屋さんのライティング・ゼミに参加して課題を投稿したら、ボロカスにダメ出しされた話

みなさん、こんばんは! 10月に天狼院書店「湘南天狼院」で開催されたライティング・ゼミ1DAY講座に参加してきました!

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新江ノ島水族館の向かい、ENOTOKIの2階に「湘南天狼院」はあります。

天狼院書店はただの本屋さんではなく、様々なゼミを開催していることでも有名。僕も過去に英語演劇講座に参加したことがあります。
数あるゼミの中で、ライティング・ゼミはおそらくメイン講座の1つで累計8000人近くが受講しているのだとか。講座の内容はネタバレになるのでここでは書けませんが、代わりに課題として書いた記事を今回は投稿します。講師陣からのフィードバックでめちゃくちゃダメ出しされたから正直ブログにするか迷いました! でも、せっかく書いたし・・・・・・。
というわけなので、感想とかアドバイスとか励ましなどをコメントしてくれると嬉しいです。

 

タイトル:出会ったことのない自分に会いに行きませんか?
記事:武原真彦(ライティング・ゼミ in湘南)

 

 最近立ち読みした本に興味深いことが書いてありました。要約すると、こんな感じです。

 

「近頃は旅のイメージがずいぶん綺麗になったと思う。SNSを開けば友人達の優雅でエレガントな海外旅行の様子が多く投稿されている。しかし、旅というのはただ優雅なものではない。むしろ苦労の連続なのだ。」※1

 

皆さんはどう思いますか? 僕は、激しく同意します!
 海外に一緒に行ってくれる友達がほとんどいない僕は、必然的に一人で旅に出ることが多く、その結果、身に降りかかるトラブルの多くは自力で解決しなければなりませんでした。行き先によっては、楽しかった思い出よりも大変だった思い出の方が多いんじゃないかと感じるほど。
 このまま自分の中にため込んでいても寝付きが悪くなるだけなので、ブログに書いて鬱憤を晴らしたいと思います!

 

1.泊まるホテルが見つからない! in香港
 ゴールデンウィークを利用して香港、東南アジア、オーストラリアを経由してニュージーランドまで行く旅を計画しました。香港は飛行機の乗り継ぎの関係で一泊しかできません。短い滞在時間ですが、事前に知り合いの香港人にオススメのスポットを聞いていたので、それらを順に巡るつもりでした。まずは邪魔な荷物を預けるために意気揚々と予約したホテルへ向かいます。
 しかし、チェックインしようとスタッフに名前を告げてもなかなか部屋に案内しようとしてくれません。予約者リストを何度も確認しているようでした。
「予約者リストに名前が載ってないんだ。もう一度名前を教えてくれる?」
スタッフにそう言われた時、そんなわけはないと、自信満々で改めてフルネームを答えました。
「あ、あった! 君の予約は昨日だったよ」
なんと、予約日を一日間違っていたのです! 目の前が真っ暗になるとはまさにこのこと。生憎そのホテルはすでに満室で、僕はショックを受けたままとぼとぼとその場を立ち去るしかありませんでした。
 代わりのホテルを探して香港の街を彷徨いましたが、どこのホテルも満室。最終的に妖しげなラブホテルに迷い込んでしまい、すっかり心が折れました。結局、どこも観光できずに空港の有料ラウンジで荷物を抱えたまま一夜を明かすことになったのでした。
 その後、東南アジアやオーストラリアでも小さなトラブルに何度も遭遇し、すっかりホームシックに。ニュージーランドには行かずに帰国してしまいました。

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一夜を明かした空港のラウンジ。

2.帰国便の搭乗券が出てこない! in ソマリランド
 ソマリランドとは、世界最恐国とも言われるソマリアの北部に位置する自称独立国。国際社会に認められたいがため、安全面には非常に気を使っており、南部ソマリアとは対照的に治安はとても良いと言われています。
 ソマリランド旅行の最終日。その日は観光の予定は無く、ソマリランドからエチオピアを経由して日本まで帰る予定でした。長期間お世話になったガイドさんも空港の中までは入れないので、入り口でお別れ。単身、チェックインカウンターへ向かいます。
 空港の設備はちょっと古そうに見えましたが、手続きはいたってスムーズ。スタッフがテキパキと預け入れ荷物にタグを巻き、搭乗券を手渡してくれます。ところが、タグをよく見てみると行き先が経由地のエチオピアまでになっています。搭乗券もエチオピアまでの分しか出ていません。スタッフに今日エチオピアで日本行きの飛行機に乗り継ぐことを説明し、荷物のタグは日本までに変更、搭乗券も残りの区間を出してくれないかとお願いしました。
 「あ、そうなの? じゃあ、今出した搭乗券は一旦取り消すわね」
まだ若い女性のスタッフは先ほど手渡してくれた搭乗券を破棄して、改めて手続きを進めようとしてくれました。しかし、何度やってもエラーが出て日本までのタグと搭乗券が印刷されない様子。自分ではどうにもできないと思ったのか、女性スタッフは同僚に助けを求めました。
 代わりにやって来たのは仕事ができそうな雰囲気の男性スタッフ。自信ありげにパスポートをスキャンし、キーボードを叩きますが結果は同じ。隣のカウンターにいた別のスタッフに声をかけて二人がかりで作業しても一向に埒があきません。しまいには僕のパスポートを持ってどこかへ引っ込んでしまいました。
 飛行機の出発時刻は刻一刻と迫ってきます。幸いパスポートを持って行ったスタッフは帰ってきましたが、状況は何も変わらず・・・・・・。痺れを切らせた僕が、
「オンラインチェックインはできているようなので、日本までの搭乗券はエチオピアでなんとかします! 荷物がちゃんと日本まで届くようにと、エチオピアまでの搭乗券をお願いします」
と告げると、慌てたスタッフが用意したのはなんと手書きのタグ。エチオピアまでの搭乗券はちゃんと印刷されたものの、エチオピアで無事乗り継げるのか、荷物は日本まで届くのか、不安を抱えたままソマリランドを発ったのでした。
 結果的には、エチオピアの空港で親切に対応してもらい、荷物も僕も無事日本に帰国することができました。

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まさかの手書きタグ。

 どうしてわざわざ苦労しに海外へ行くのかが気になるって? それは旅をすることで、自分自身をより深く知り、成長することができると思うから。実際に旅に出る前は、そんなに簡単にホームシックなるとは思っていなかったし、もたつくソマリランドの空港スタッフに意見できるなんて思っていませんでした。でも、良いも悪いも含めて自分を知ることが自信につながるし、以前に比べて不必要に恐れることなく、転職や国際会議での発表など、自分が本当にやりたいことにチャレンジできるようになってきたと思います。
 仏教の悟りとは吾に心と書きます。本当の自分を知ることが悟りという考え方があるそうです。※2僕はまだまだ悟りの境地に辿り着いたとはとても言えませんが、これからも旅を通して自分を見つめ、精進していきたいと思います。
皆さんも、まだ出会ったことのない自分に会いに行ってみませんか?

 

※1 さくら剛 著 「海外旅行なんて二度と行くかボケ!!」
※2 第4章 悟りとは何か:目から鱗の仏教思想

http://www.joyu.jp/movie/Microsoft%20Word%20-%20%E7%AC%AC%EF%BC%94%E7%AB%A0%E6%82%9F%E3%82%8A%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B.pdf#search='%E6%82%9F%E3%82%8A%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%3A%E7%9B%AE%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%A6%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%81%AE%E4%BB%8F%E6%95%99%E6%80%9D%E6%83%B3'

 

この記事に対するフィードバックは以下の通りです。

・コンテンツとして弱い。
・個人の体験談が羅列してあるだけ。
・最後まで読んでも読者にメリットがない。

かなり辛辣(ToT)。記事を書くのって難しいなぁ・・・・・・。

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございます! では、また!!

「グローバルな働き方を考える」 中国・上海出身のバイオ系研究者 顧暁雨(仮名)さんの場合

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はじめに

社会のグローバル化が進み、海外で働いたり同僚が外国人であったりすることが当たり前になりつつあります。一方、海外に一度も行ったことがない日本人も多くいます。
日本で働いている外国人のインタビューを読むことで、読者の方々が世界をより身近に感じ、自分の働き方に対して新たな気づきを得ることができれば幸いです。

 

今回のゲスト

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顧暁雨(仮名)さん
中国・上海出身。日本留学を経て、2017年より病気の診断キットの開発に携わる。折り紙サークルや旅行サークルに所属し、プライベートでも日本の生活をエンジョイ中。

 

日本留学のきっかけは、オリンピックを観戦したかったから!?

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―日本に留学、そして就職しようと思ったきっかけは何ですか?

友達から日本語の勉強に誘われたことをきっかけに、日本語を学びはじめました。私が運転免許の講習に友達を誘ったら、逆に日本語の勉強に誘われてしまって。

勉強を始めると結果が欲しくなる質で、日本語能力試験を本格的に勉強しみたり、試験に合格したらせっかくなので日本に留学したいと思うようになったりしました。
自分の専攻はバイオ系なので、当時iPS細胞がとても話題になっていたのも日本への留学を決めた理由の一つです。
ちなみに友達はただの暇つぶしで日本語を始めたようで、途中で離脱してしまいました(笑)。

日本で働くことを決めた理由は二つあります。
一つ目は親から離れて自分の能力でどこまでいけるかを試したいと思ったことです。中国の就活は学生の能力よりも親の人柄の方が大事だと言われています。今では人間関係の大切さも少し分かってきましたが、その時はそういうのが大嫌いでした。

二つ目は、東京オリンピックのボランティアに携わりたいと思ったからです。ボランティア活動は私の趣味でもあり……。実は仕事とはあまり関係のない、こちらの理由が真の理由だったりします(笑)。

 

問題提議をして会社と揉めたことも!?

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―中国ではあり得ないと思った日本の会社のルールはありますか?

福利厚生制度の一つに対象者があいまいなものがありました。私は制度を受けられるかどうか微妙な立場だったのですが、問題提議する意味も込めて制度の利用を申請し、会社と揉めてしまったことがあります。

アメリカ人や中国人からすれば、「ルールに書かれてなかったら、やってもいい」というふうに考えます。実際法律とかもこのような解釈をするのが普通です。ただ日本は違います。日本では『常識』というものが存在していて、『常識』に反することをする人はおかしいと思われてしまう風潮がありますね。

 

日本人は匠の精神を持った職人さんのような人達と思っていたが・・・・・・。

―日本で働きだした前と後で日本人のイメージは変わりましたか?

小さい頃、日本に行きたいと思ったきっかけの一つはジブリの映画を見たことでした。どんな社会環境にいる人が作った映画なんだろう……。「きっと、生活に困らずに余裕のある環境なんじゃないか?」「匠精神があって、決めた道に沿って一筋に頑張れる人なんじゃないか?」と、思っていました。

今だと、確かに職人さん達にはそういう面もありますが、普通は生活のために一生懸命働いている人が多いことが分かりました。あと、専業主婦希望の女性が多いことに驚きました。中国だと、富裕層以外は基本的に共働きが多いので。主婦もある意味職業と思えばスッキリしますが……。

 

できればずっと日本にいたい。

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―今後の展望について聞かせて下さい。

流石に今の私には何も言えないですが、ただ私はかなりの気分屋なので勢いで物事を進めることが多いですね。どうしても無視できない目障りなことができてしまったら、中国に帰る可能性もありますが、できれば日本でずっと暮らしたいと考えています。

 

インタビューを終えて。

一緒に運転免許証を取りに行こうと誘った友達から逆に日本語の勉強に誘われるという、思わぬきっかけから日本に関わることになった顧暁雨さん。まわりに流されているように見えながら、自分の軸をしっかりと持って、時には多少の揉めごとも辞さない強さも感じました。

本人は気分屋とおっしゃっていましたが、自分の直感を信じて行動してきたことの積み重ねが今のご活躍につながっているのだと思います。

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございます! では、また!!

ワラビスタンでクルド料理に舌鼓 その②

 みなさん、こんばんは!今回はお久しぶりにならないうちに前回の続きを書いていこうと思います。 

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 前回はケバブ屋さんに到着したところまで書きました。「Happy KEBAB」という店名。トルコ系クルド人のオーナーが経営されているそうです。駅からお店までの道中、クルド人らしき人は全然見かけなかったのですが、店内はおそらくクルド人と思われる方達でとても賑わっていました。日本人の店員さんはいないですが、注文は日本語でできるのでご安心を。

 

 残念ながら、メニューの写真を撮り忘れてしまっていました……。ただ、種類はかなり豊富な印象。フードはケバブだけでなくトルコのサラダやスープ、デザートと気になるものがたくさん。曜日限定のメニューもあって、近くに住んでいたら限定メニュー制覇を目指して毎日通ってしまいそう。ドリンクもトルコのヨーグルトドリンクであるアイランをはじめ、ザクロジュースなど日本では見慣れないものが多く目移りしてしまいます。あ、アルコールメニューもありますよ。日本のお客さん向けかな?(他にどんなメニューがあるか気になる人は食べログ※1へ 笑。)

 

 今回僕が注文したのは、ケバブプレート!お肉たっぷり、ボリューム満点。お肉も当然おいしかったのですが、個人的に気に入ったのがショートパスタ入りのバターライス。ケバブに良く合うんですわ、これが!

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ボリューム満点のケバブプレート。これから料理教室に行くのにね 笑。

 テイクアウトもやっていて、日本人の方が多く利用していました。地元の人にも人気みたいです。

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お店のロゴはクルドの民族旗をモチーフにしたものだそう。

 さて、次は料理教室の会場へ向かいます。会場である芝公民館※2へは「Happy KEBAB」から徒歩で10~20分ぐらい。蕨駅からバスで行くこともできますが、戻るのが面倒でしたし、腹ごなしに今回は歩きました!

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芝公民館の外観

 会場に着いたら、まず受付と会費(2500円)の支払いを済ませます。その際にシールを渡されるので、名前を書いて名札代わりにエプロンに貼っておきます。(一度、シールをはがし忘れてエプロンを洗濯してしまい、残骸を掃除するのが大変だったので、ご注意を!)場を取り仕切っているのは日本人ですが、料理を教えてくれるのはクルド人の女性達です。日本語のレベルには結構ばらつきがありました。流暢にしゃべる方もいれば、ほとんどしゃべれない方も数人いらっしゃるといった感じです。

 

 ここからが一般の料理教室と違うところです。黒板にはどの机でどの料理を作るかが書かれており、料理は各机同時進行で作られていきます。参加者は机を自由に行き来できるので、全部の机をちょっとの時間ずつ回ってもいいし、1つの机にずっといて先生と一緒に料理しながらじっくり作り方を学んでも大丈夫です。日本語で書かれた全料理のレシピは配られるので、回れなかった机があっても問題なしです。

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11月のメニュー(左)と1月のメニュー(右)

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レシピ

  僕は11月の回はナスのケバブケバブボルジョン)、1月は野菜の皮の肉詰め(ドルマ)の机に張り付いていました。

 

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ナスのケバブケバブボルジョン)
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野菜の皮の肉詰め(ドルマ

  料理が完成したら、盛り付けて各机で先生達も交えてお食事タイムです。クルド料理、スパイシーでとてもおいしいです。おかわりもありますし、残った料理は持ち帰りも可。最後に先生方がクルドの音楽とダンスを披露してくれる時もあります。

 

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11月のメニュー
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1月のメニュー

 難民問題って色々難しいところがあって、日本人側、クルド人側それぞれに言いたいことあるとは思うのですが、そういったことは一旦置いておいて、一緒に楽しい時間を過ごすことができるこの料理教室のような場って貴重だなぁと思いました。

 

 在日クルド人問題についての本のリンクを貼っておきます※3。今回の記事を読んで興味が湧いた人はぜひ読んでみて下さい!

 

 最後まで読んで下さり、ありがとうございます!では、また!!

 

※1

tabelog.com

※2

www.city.kawaguchi.lg.jp

※3「日本で生きるクルド人」 鴇沢哲雄 著

個人的には少しクルド人側の視点に偏っているところもあるように思いますが、しっかりとした取材に基づき在日クルド人の現状を伝える貴重な本。

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ワラビスタンでクルド料理に舌鼓 その①

 みなさん、こんばんは!またしてもお久しぶりになってしまいました…。コロナで大変な時ではありますが、いかがお過ごしでしょうか?

 

 さて、今回は去年の11月と今年の1月に訪れたワラビスタンをご紹介したいと思います!「まーた妙な国へ行ってぇ…。」と思われました?そもそもワラビスタンがどこにあるかご存知でしょうか?実は、なんと埼玉県にあるのです!

 ワラビスタンは埼玉県の蕨市の別名です。蕨市は埼玉県の南東部に位置する日本で一番面積の小さい市です。JR京浜東北線蕨駅があり、東京駅からだと30分ちょっとでアクセスできます。

 では、なぜ蕨市の別名がワラビスタンとなったのでしょうか?蕨市およびその周辺には多くの在日クルド人が暮らしています。ISILとの戦いではクルド人部隊が活躍したことからクルド人という単語をニュースで聞いたことがある方も多いと思います。クルド人は国を持たない最大の民族と言われ、その大部分がイラク、イラン、シリア、トルコで生活しています。4つの国に分かれていることから、どの国でも少数民族として不遇な扱いを受けてきました。1990年代に迫害を逃れるために日本へやってきたクルド人蕨市やお隣の川口市に移り住み始めました。それとほぼ同時期に市名の「ワラビ(蕨)」にペルシア語の「スタン(国や土地という意味)」を合わせたワラビスタンが蕨市の別名として使われるようになってきたと言われています。

 彼らの多くは難民申請中ですが、難民としては認められず仮放免という不安定な立場での生活を強いられているそうです。

 

 珍国の女王※1の話を聞いて以来、クルドに興味を持っていた僕はネットでクルドについて調べていてワラビスタンを知りました。さらに調べてみると、クルド人経営のケバブ屋さんが蕨駅から徒歩数分のところにあったり、クルド文化教室※2主催の料理教室が2ヶ月に1回ペースで芝公民館で行われていることが分かりました。というわけで、早速料理教室に参加申し込みを済ませ、ついでにケバブ屋さんに寄ろうと、食いしん坊万歳\(^O^)/なノリでワラビスタンへ向かいました。ちなみにケバブ屋さんも芝公民館も所在は川口市。さすがは日本最小の市、蕨。ちょっと歩いただけですぐお隣の川口市(笑)。

 

 蕨駅の東口からまずケバブ屋さんへ向かいます。

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蕨駅(左)と東口駅前通り(右)

道中、クルド人らしき人は全く見かけず。昔ながらのおせんべい屋さんがあったり、中国や韓国の食材を扱うお店があったり、中東の雰囲気はあまりありません。

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おせんべい屋さん(左)に中韓の食材屋さん(右)

「そういえば、川口市は中国人も多く住んでいるって聞いたことがあるなぁ…。」なんて考えていると、視線の先にそれらしきお店が!

 

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目的のケバブ屋さんを発見!

なんだか長くなっちゃいましたね…。続きはまた今度ということで!最後まで読んで下さり、ありがとうございます!では、また!!

 

※1 詳しくは過去記事をお読み下さい。

takeharamasahiko.hatenablog.com

※2 料理教室だけでなく、伝統的なレース編み「オヤ」の教室もやっています。

https://www.facebook.com/kurdkawaguchi/